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KEISUKE YAMAMOTO ARCHITECTS
山本圭介建築設計室
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いい家をつくるシリーズ

その21 - 古材を再利用する

古材を再利用する

 「この家の、古い材料を使えないだろうか」、「全て壊してしまうのはもったいない」と言う声を最近よく聞く。

  昔の民家を調査してみると、納屋などでは、一度使われた材料を再利用している場合が多い。

 昨年、建て替えを行った住宅の場合、母屋は約50年前に茅葺きから瓦葺きに葺き替えられた。

  その時、2階を倉庫に利用できるように付け足している。最初の家(茅葺き)が建てられたのは100年くらい前らしい。当然であるが、大黒柱(栗の木)は当時のままであり、樹齢100年としても、その木が生れて今日まで、200年は経っている計算になる。この家は、今後100年は大丈夫だろうと思うと、合わせて300年になる。

 最近の住宅の寿命が平均30年未満であるのと比べて、なんと長いことか。主要な骨組み(柱、梁)をそのまま残して再生する方法だと、どうしても2割くらいはコストアップになる。

 そこで、お客様と相談して、現在の面影を残しながら再利用できる材料は出来るだけ使う。しかも、コストアップにならないように、ということになった。

その結果、再利用した材料は次のとおり。( )内は新築での用途
大黒柱、丸太梁、二階床板(玄関土間の腰板)、梁(敷居)、床板(敷板)等。

 古材でも、カンナ掛けすれば新築のものと変わらないし、香りも残っている。建物を解体する時に少しの手間をかければ、このようにいくつかの材料を取り出すことが出来る。

 建物が完成しても、古いものが一つ二つあると、どことなく落ち着くし、愛着がわく。これは住宅メーカーにはできないことで、在来工法での技である。

 この住宅で、建具の再利用も考えたが、寸法が(1.7メートル余り)で息子二人の身長より10センチ以上も短く鴨居に頭が当たっても困るので、それはやめた。

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